■  知っ得 ■
スペインで不動産を購入する

不動産の売買についてですが、今回は不動産 を買う時の必要書類、手続きの話をしましょう。最初は物件探しに始まりますが、不動産屋(Inmobiliaria)を通じて物件探しをするのが効率的です。そのエリアに強いローカルエージェントは色々な情報を持っています。不動産屋は売り主からコミッションを得るので、購入者側は別途手数料を払う必要はありません。つまりその分の料金が売却額に上乗せされている。物件価格の交渉が可能なように不動産業者のコミッションも交渉可能です。法務方面での手続きをスムースに進めるために、自分の利益を代弁できる不動産取引に通じたへストールを 自腹で雇って手続きすることをお薦めします。

購入したい物件を見つけたら、いかなる署名や支払いをする前に、物件のNota Simple(登記略本のようなもの)を入手し閲覧します。(不動産業者がやります)これを通じて物件が正式に登記されている事実、負債やローンの有無が公式に確認できます。また、売却希望者が不動産屋に提出してある、コミュニティ費支払い記録、IBI(不動産地方税)の最終支払い記録、公共料金の支払い証明などを確認します。

この後、登記までのプロセスと支払い方法、コスト負担を取り決める契約書を交わします。双方の合意で登記署名の最終日付を定め、デポジット(物件価格の10%程度)の支払いをして、物件を取りおきます。またこの契約書では契約の主体である売り主、買い手それぞれの契約不履行に対するペナルティを定め、最終の登記契約まで円滑に進める合意となる内容です。

不動産を購入する場合、売り手から取得する書類は、次のようになります。
1.Escritura(不動産登記書)
2.Nota Simple(直近のもの)
3.Referencia Catastral
4.I.B.I.(不動産地方税)支払いの領収書
5.Comunidad(当該物件の管理費)支払いの領収書
6.コミュニティからの証明書 Certificado de comunidad
7.電気代、水道料、電話料金、都市ガス等最終支払い証明
8.買う物件がHipoteca(住宅ローン)に入っている場合、銀行から住宅ローンをキャンセルしたと言う証明書。
9.外国人の場合はNIE番号の証明が求められることがあります。

上記の書類をGestorの目を通じて確認し、売買当日にパスポートを持って、Notaria(交渉事務所)に行き、新しい所有者名義のEscrituraを作 り署名をして、残額の支払いを済ますと、鍵が引き渡されこの物件は買い手のものとなります。 その日に登記契約書の公式コピーが渡されますが、ランドレジストリーに登録が出来た後、登記書の公式コピーが数週間後に出来上がりますので、忘れずに確実に入手し安全に保管します。
* このとき売り手が非居住者の場合、キャピタルゲイン税に対する3%の源泉徴収が行なわれる。買い手が売主の名前でHacienda宛に別口の支払いを準備することになる場合がある。

購入の際のコストですが大きく言って物件価格の10-15%程度を見込んでおくと確実でしょう。
買い手が負担するのは、事前にGestorによく確認を取るとよいですが、公証費用(350-600EUR)、登記費用(350-600EUR)、不動産移転税(ITP)登記書記載額の6%(新築物件の場合これはIVAとなり7%)。なおPlus Valiaという土地価格上昇に対する地方税は売主が負担します。これは自治体によってかなり価格に幅が出てきています。

晴れて新しい物件のオーナーになったら、それぞれの支払い項目の名義変更を始めます。これは雇ったGestorにサポートを頼むことも可能です。

実際の不動産売買は、決して教科書どおりには進みません。ケースバイケースで非常に様々な状況が考えられるので、安全な取引をする上でも必ず専門家のアドバイスを仰いでください。
(伊藤 千恵)

 
 
コスタ・デル・ソル 賃貸マーケット 2007年 概況

1998年頃からの不動産ブームも現在(2007年)は下降線をたどり始めている。
この約10年間に建設された新規物件の多くは、投資を目的にしたオーナーに購入されている。当地も預金利子が低かったため、投資対象が確実な上昇曲線を描いていた不動産マーケットに移った模様である。銀行の融資も物件価格の70-100%などバイヤー優遇の条件下で、不動産価格上昇と共に割高に推移している賃貸収入を期待し、月々のローン返済を考えても、年間2+%程度の利益を目論むことができた。銀行の資金を利用して利益を上げているうちはまだ投資成績優秀な部類に入るだろう。これも昨今のユーロローン金利上昇と、不動産マーケット自体の停滞で先行きは決して明るくない。実際、銀行を通じた不良債権化物件のはしりが徐々にマーケットに放出され始めている。現行の不動産価格を押し下げるような投売り物はまだ出ていない模様である。

賃貸も所有者の目から見ると、机上の計算と現実は異なり、なかなかよいテナントに恵まれず、管理コストばかりがかさんだり、賃貸で利益を上げることは非常に難しい。日本人でもバブル期に物件を購入して、今も当地に所有または賃貸をしているオーナーがいると思う。80年代後半から90年代に購入した物件はそろそろ手を入れる時期であり、市場に出回っている数多くの新築物件に対抗してテナントを得るにはそれなりの資本投下が必要な時期に来ているといえる。特に管理を長年人任せにしていたり、悪いテナントに当たって破損されたような場合は間違えなくコストになって帰ってくるはずだ。この時代の物件は、すでに物件自体が相当のキャピタルゲインを産んでいるため、それを利益として、本格的な価格下落が始まる前に処分を考えるのも一考だろう。日本人オーナーにとっては最近のユーロ高はプラス要因である。

今後、コスタデルソルでの長期滞在を検討中の方へ、賃貸をする目から最近のマーケットを眺めると、これから少し動きが出てくるかもしれない。良い賃貸物件が出てくる時期であるように思う。
目安としては、長期契約ベースでの賃料が大体このような感じだ。
スペイン人向け1LDKのアパートが480-600ユーロ/月+公共料金
外国人向け1LDKのマンションが750-1000ユーロ/月+公共料金

スペイン人向け、外国人向けと分けたのは、物件の性格がかなり異なるため。スペイン人向け=国内仕様は物件の眺望はなくユーティリティは非常にベーシック。電気、水道関連の設備も脆弱で、日本人にとっては住みやすい物件とは言いがたい。ある程度我慢をする気なら、賃料は安いしお手頃。新築の郊外型よりも街中のリフォーム後物件を探すと、生活がしやすいだろう。周囲の住人もスペイン人が多く、騒音など色々な状況に積極的に対応できる心構えで入居が必要。いちいち通訳を頼んで問題解決していたら、最初から割高でも設備のしっかりした物件に入ったほうがよっぽど良い。ほどほどのクオリティ、問題解決に積極的なよいオーナーと出会えた場合はラッキーだ。

外国人向け=インターナショナル仕様。物件の設備、備品が快適に生活できるレベルに整えられている。給湯設備は要確認。物件に眺望があったりプールやガーデンが付いていたり、コスタ・デル・ソルをどこかで意識できる何かしらのプラスアルファがついている。日本人が長期賃貸を探すのも多くはこのスタンダードになる。現状は日常の足を考えてRenfe C1(Malaga-Fuengirola)の沿線沿いに住まいを探す場合が多い。物件の立地には幅があり、公共の交通手段が全くない場所もある。郊外やゴルフ場物件などもこの類。ヨーロッパの他都市同様、コスタ・デル・ソルでも住み分けは出来ているため、それぞれの地区にこのブロックは「優良物件」というブロックがあるので、不動産屋を使ってある程度目標を限って探してみるのも方法。

いずれにしても賃貸で100%満足できる状況は難しいのは事実である。また人任せでも自分の満足行く物件は見つからない。足とコネクションで見つけるもの。現在たくさんの物件がマーケットに出回っており、オーナーは常に良いテナントを求めている。長期で滞在してくれる日本人のテナントは総じて歓迎されている。そんなところから交渉を試みてみよう。(伊藤 千恵)

格安フライト ロー・コスト・キャリアー

マラガ空港はコスタ・デル・ソルへの玄関国際空港として、ヨーロッパの各都市から多くの便が飛んでいる。その中で大きな成長を続けている会社がロー・コスト・キャリアーと呼ばれる、格安航空会社である。ロンドン往復30ポンド(約50.00ユーロ)またはそれ以下、など非常に経済的なチケットを押さえることも可能である。こうした格安航空会社をうまく使って海外旅行を楽しむにはいくつかのポイントがある。

1. 事前予約:会社のWEBサイトを定期的にチェックして、数ヶ月後のチケットを狙う。料金は常に変動しているため、オファーの時期をうまくつかむのがこつ。深夜便になると特に安いが、到着先の交通手段を算段しておかないタクシー代など思わぬコストに繋がる。郊外空港から中心部までの交通手段を事前確認、予約はネットで、支払いはクレジットカード。

2. 予定変更に対応できる旅行プラン:こうしたフライトは遅れや発着空港の天候トラブルなどがあると、乗客を待たせた挙句に最悪の場合はキャンセル、返金で終わってしまうケースもある。たかが50.00ユーロをその場で返金されても代わりの航空券はその料金では購入できず、泣く泣くその予定を諦める可能性もある。遅れなどのトラブルには柔軟に対応できる旅行プランが必要。

3. サービスは期待しない:ドリンク、軽食すべて有料で高いのが一般的。ドリンク、軽食は持参すると良い。

4. スタンドバイは高料金:事前に予約すればするほど安い、が原則のこうした会社では明日、あさっての便に乗りたいなどといったら、他会社の正規料金に見合う金額が提示されてしまう。安いフライトを往復で購入し、変更の必要があれば多少なりの変更料を払って日程を変更した方がコストが少ない。

マラガ空港に発着している航空会社を挙げてみよう。EasyJet (www.easyjet.com) Gatwick-Malaga, Stansted-Malaga, Bristol-Malaga, East Midlands-Malaga, Liverpool-Malaga, Luton-Malagaなど、格安航空会社の先駆けとなった会社。Monarch Crown (www.flymonarch.com) Gatwick-Malaga, Luton-Malaga モナークは食事付き。BMI Baby (www.bmibaby.com) East Midlands-Malaga, Cardiff-Malaga。MyTravelLite (www.mytravellite.com) Birmingham-Malaga。JET2 (www.jet2.co.uk) Leeds/Bradford-Malaga。他のヨーロッパへの便だと、Hapag-Lloyd Flug (www.hlf.de/skylights) ドイツ各地へ、ただしサイトはドイツ語。他にも英国航空やイベリア航空の期間限定スペシャルオファーは要チェック。(伊藤 千恵)

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