■ アンダルシアオープン 2007 アロハゴルフ ■
今回は会員の黒川和直さんがアロハ・ゴルフからアンダルシア・オープントーナメントの模様を実況レポート。

アンダルシアオープン アロハゴルフ

 我がホームコースのアロハ・ゴルフクラブが、欧州プロゴルフツアーのアンダルシア・オープンをホストすることになり5月10日より4日間競技が開催されました。私たちアロハの会員は、コースを熟知していること、ゴルフの知識に通暁していることを買われて競技運営役員としてボランティアに駆り出されました。

参加選手は総勢で約140人、前年度賞金ランク120位までの選手と主催者招待選手20人位がエントリーし、木金曜日の二日間の予選ラウンドの成績で、約半数の70人が土日曜日の決勝ラウンドに進出します。優勝賞金は大体15-20万ユーロ。今回の大会には、米国から全米オープンの覇者スティーブ・ジョーンズ、欧州ツアーからは英国のウエストウッド、デンマークのトーマス・ビヨーン、スエーデンのジョンソンやP.U.ヨハンソンやヨアキム・ヘグマン、フランスのトーマス・レベ、地元のスペインからはマラガ出身のミゲル・アンヘル・ヒメネ、新星カスターノなど錚々たる有名選手が参戦し、大会も盛り上がりました。 日本からは手島太一(昨年の日本ツアー賞金ランク5位)、韓国のスター選手ヤンなども彩りを添えました。 

予選ラウンドは140人という多くの選手が早朝8時から順次スタートするわけですから、私たち公式スコアラーは朝6時起きの毎日。最終組が上がってくるのが夕刻8時で、其の後にお役御免となるハードなものです。ミリタリー調の重い無線機と頑丈なコンピュータ端末を背負って、暑いなか選手以上の重労働です。一般客がロープの外を歩いているのに、私たちは選手のすぐ脇に付いてスコアを確認、競技HQとプレスセンターに連絡し、これが正面の大スコアボードに刻々と伝えられます。無線機の使用言語は英語とスペイン語で飛び交う交信を聞きながら選手のプレイを間近で観られる快感がハードワークを忘れさせます。 
こうした大きなイベントには多くのボランティアが携わっていますが、欧州人の本音が良く伝わってきます。 社会の縮図のようです。大会は最期までもつれましたが、ウエストウッドが僅差で逃げ切りドラマティックなendingとなりました。
 残念だったのは今年から欧州ツアーに参戦している手島太一で、今回も予選落ち、上位に全く絡んでこない。笑顔もなく能面のような硬い表情で、他の欧州選手との会話もなく浮き上がっている感じで、韓国のヤンがチャームを振りまきトップテンのランク入りしているのと対照的でした。たかがゴルフされどゴルフ。(黒川和直) 

■ コスタデルソルのゴルフ場 -ゴルフ天国 ■

 Costa del Sol唯一の幹線ハイウエイであるN-340をドライブするとCosta del Golfというサインボードを目にする。 これはCosta del Solをもじったものですが、燦燦と輝く太陽、美しい海岸と並んでゴルフが大きな目玉になっていることを窺わせるものです。スペインは、元々英国・アイルランドと比べては勿論のこと、北欧・ドイツ・フランスに比べてもゴルフが盛んなお国柄とは言えません。 スペイン全体で2-30万人のアクティブ・ゴルファーが居ると言われていますが、その半分以上は外国人居住者といわれます。

(作者紹介)
黒川 和直
カラホンダ、ミハス・コスタ在住。

 ゴルフ・コースの数は、200余りありますが、その1/3は南スペインのアンダルシア地方に集中しています。 そのうちアンダルシアの海岸沿いのコスタ・デル・ソルに35のゴルフ場があり、9割は外国人プレイヤーといわれます。

 ゴルファーにとってはMarbellaがゴルフ銀座の中心で、隣接して欧州有数のヨット・ハーバーであるPuerto Banusを擁し、その山手には通称ゴルフ・バレーと言われるNueva Andaluciaがあり、狭い谷間に5つのゴルフ場がひしめいています。 コスタ・デル・ソルでは70年代に北ヨーロッパから太陽と海岸を求めて飛行機チャーター便でツーリストが押し寄せてきましたが、80年代になるとリゾート・マンションや別荘を買い求める欧州各国の人が増え、1992年のバルセロナ・オリンピックとセビリア万博で第一次ブームを迎えました。それと同時にゴルファーの数も急速に増え、特にリタイアーした人が多く、米国のマイアミを想起させます。

  現在は欧州統合に向けて第二次ブームといったところで、まもなくリタイアーする戦後欧州の団塊の世代を控えて、益々欧州のマイアミ化することは間違いありません。冬でも半袖でゴルフを楽しめるのは、欧州ではコスタ・デル・ソルとポルトガルのAlgarve位しか見当たらず、その優位が変わることはないでしょう。それに近年欧州PGAのボルボ・マスターやRyder cup、Amex World Challenge等のプロのトーナメントがValderramaで開催され、観戦ゴルフもトップレベルになりましたし、prestigeもあがりました。
 
 当地のゴルフ・クラブはパブリック・コース(Mijasが代表的な例)もありますが、大半はメンバー・コースです。しかしビジターとしてgreen-feeを払ってどのコースでもプレイできます。 Green-feeは、リゾート・コースで7000-9000ペセタ(5―6千円)、チャンピオン・コースで12000-18000ペセタ(8千―1万2千円)、別格と言われるValderramaで3万ペセタ(2万円)です。しかし6/7/8月の夏場にはメンバーの大半が各々本国に帰省するため、ゴルフ場は閑散としていて、g/feeは2/3程度にdiscountされます。

 ゴルフ会員券は、株となっていて自由に売買できます。 会員権売買の業者も現れましたが、供給が鈍化しているため、会員権相場は上昇しています。 リゾート・コースで2―5百万ペセタ(150―300万円程度)、Las BrisasとかAloha等の本格的コースの相場は1千万ペセタ(700万円)を超えているといわれます。

 会員権所持者は、年間g/fee 10万―15万ペセタ(7―10万円)程度を一括払いすれば年間を通じてやりたい放題ということになります。 会員になるメリットは、他にもあります。 クラブは毎週Mens Day、Ladies Dayと定例コンペを催し、これが格好の社交の場となっていること、X'mas・新年・イースターとかの諸々の機会に親睦のパーティーを催し実に家族的なクラブ経営を行っていることです。 一定期間定住するのであれば、会員株の購入を薦めます。 因みに私個人はMiraflores(リゾート風)とAlohaのメンバーで夫婦でプレイしています。 コスタ・デル・ソルには、多くて4―50人程度の日本人ゴルファーが居るものと思われますが、全く一握りのマイノリティーに過ぎません。しかし今後は、特に日本企業で欧州駐在の経験のある人が日本での物価高を嫌気してコスタ・デル・ソルでゴルフ三昧のリタイアー生活を送りたいと考えるのに不思議でなく、徐々に日本人も増えてくるものと予想しています。

■ コスタデルソルのゴルフ場 -ゴルフ場紹介 ■

コスタ・デル・ソルには60近いコースがありますが、今回から4回に渡り、プレイしてみたいコースを紹介してみたい。
カディス県にあるゴルフ場を紹介してみたい。


(a) Valderrama ( Tel: 956 79 1200 Fax: 956 79 6028 ) 全長6.234m 18ホール。
97年にライダーカップを開催して、世界的に知られるようになった。ボルボマスター World Championshipも毎年開催される。おそらく欧州でも5本の指に挙がる名門コース。グリーンフィも35.000ペセタと格別で、オフィシャルHCP20以下を要求される。あやしいゴルファーはキャディマスターが一番ティで見ていて、気に入らないと金を突っ返されてお引取り願うと言うエピソードもあるくらいだが、ゴルファーなら一度はプレイしてみたいコースである。

(b) San Roque Club ( Tel: 956 61 3030 Fax: 956 61 3013 ) 全長6.440m18ホール
日本のアサヒ観光の経営するクラブで、クラブハウスで本格的な日本料理が楽しめる。欧州PGAのQualifying Schoolとしても有名で、短期間にコースとしての名声を高めた。美しい戦略的なコースで眺望も素晴らしい。グリーンフィは16.000ペセタと一流。ゴルフ・ホテルも素晴らしく、ジブラルタルからも近く一泊して楽しむのに最適。

(c) Sotogrande G.C. ( Tel: 956 7850 Fax: 956 79 5029 ) 全長6.224m 18ホール
1964年の創設と、この近辺の一流コースの中では最古参で格式が高い。フェアーウェイも雄大で、グリーンも美しくコースコンディションはトップクラスである。コースからジブラルタルの眺望は素晴らしいの一語。グリーンフィは22.000ペセタと高い。玄人好みのコース設計で、バンカーも難しく、上級ゴルファー向きと言える。

(d) Novo sanci Petri ( Tel: 956 49 4005 Fax: 956 49 4350 )  27ホール
上記3コースがSotogrande / San Roque に固まって所在し、Fuengirola辺りから車で一時間弱であるのに対し、このコースは地理的に不便で1時間30分もかかるが、美しいカディスの街から近く、カディスの観光を兼ねてプレイするのには最適。アンダルシア風の美しいホテルがゴルフ場内にあり、宿泊してプレイするリソートタイプ。コースはセベ・バレステロスの設計で、ライダーカップも主催しようと候補に挙がった位で本格的なコースに仕上がっている。コースは比較的長く、フェアーウェイも広く、殆どのホールに池が絡み、どちらかと言えばアメリカ風でフロリダに多いコースレイアウト。1990年のオープンで比較的に新しい。グリーンフィは8.500ペセタと比較的安く、ビジターを歓迎している。ホテルに宿泊するとディスカウントがあるよう。コースは比較的フラットなため、バギーで周る必要はない。 

今回はN-340沿いに更にMarbellaに向かいマラガ県に入り東に移動します。途中N-340沿いにLa Dequesa GC(18 ホール、Manilva)、Estepona GC(18ホール)が道路から見えますが、地中海の眺めは抜群としても、コースが山腹を巻くように設計され興を削ぐ。 

Esteponaには、他にAtalaya GC(36ホール)とEl Paraiso(18ホール、パー71、6,116m、Tel:95-2883375)がありますが、Atalayaは大ホテルを中心とした典型的なリソートコースで短期滞在者のゴルファーが多く、開放的です。オールドコースを薦めます。 平坦でオーソドックスなコースでビジターとして楽しめます。Paraisoは、1974年オープン(ゲーリー・プレイヤー設計)と古いコースで、フェアーウエイが広い割に距離もあり、タフなコース、しっとりとした雰囲気でグリーンも美しい本格的コースで一度プレイを薦めます。

San Pedroには、ロンダに行く途中左に見えるLos Arqueros(18ホール、6,048m、Tel:95-2784600)があります。バレステロスの設計で、アメリカ風に水もありフェアーウエイも広いが、全体にアップダウンがきつくバギーでのプレイを薦めます。Monte Mayor(18ホール、5,593m、Tel:95-2113088)は不便な場所にありますが、ユニークなコースで、冒険心をそそるホールが多く話題性があり、フレンドリーなクラブです。

海岸には、Guadalmina(45ホール、Tel:95-2883375)があり、典型的なリソートコースでMijasに似た雰囲気、平坦でラフは短くロストが少ない。南コースは樹木で囲まれ落ち着いた雰囲気、グリーンは広い。スタート予約も簡単です。
Marbella西のゴルフバレーにはコースが多いが、本格的なコースを三つ選びました。

(1) Las Brisas(18ホール、パー72、6,163m、Tel:95-2810875, 96-2813021)ワールドカップを2回、スペイン・オープンを3回も開催した実績を誇る名門コース。欧州レベルでも恐らくベストテンに入る有名クラブで、Robert Trent Jonesの設計で1968年開設。2、3番で丘に上がるが、全体的にはフラットな広いフェアーウエイで、距離はたっぷりある。グリーンは砲台型が多く速いのでパットに苦しむ。少なくとも12のホールが水がらみ、バンカーも戦略的。クラブ会員に名門意識が強く、閉鎖的で、プレーするのにビジターは公式HCP24以下を義務づけられる。G/feeも18,000と高い。

(2) Los Naranjos(18ホール、パー72、6,437m、Tel:95-2815206)Las Brisasとほぼ隣接していて、かっては姉妹コースであったが後分離した。設計者も同じで1977年の開設と当地では古参。平坦でフェアーウエイも広いが、ラフが深い。距離が長い点では最右翼、特にパー5のホールは気が遠くなるほど長い。後半9ホールはフェアーウエイがオレンジの樹々で囲まれ、このためNaranjoと命名された。本格的なチャンピオンコースでロングヒッター向き。夏は空いていてプレーし易い。

(3) Aloha(18ホール、パー72、6,261m、Tel:95-2812388)Brisasと双璧、ゴルフバレーを代表する有名コース。フェアーウエイは広いがアンデュレーションに富む。コース全体は平坦だが、9番と11番の上りはきつい。8ホールでwater-hazard絡み、各ホール個性的であり、特に4つのショートホールはいずれも200ヤード前後で非常にタフ。コースの各所からMarbellaのシンボルLa Conchaの峰が見え、ゴルファーの眼を楽しませてくれる。グリーンが速くてトリッキー、3パットしないでラウンドする人はパットの名手と言える。大技小技ともに求められる本格コース。
プエルト・バヌスの入り口にあるLa Dama de Nocheは、9ホールで箱庭のように美しい。コースは本格的と言えないが、夜間プレイのナイター照明があり話の種にプレイするのも一興です。

コスタ・デル・ソルのゴルフ・コースを西端のジブラルタルから順次紹介してきましたが、今回は最終回で、Marbellaの東からマラガまでを見てみたいと思います。 

その前にコスタ・デル・ソルのグリーン・フィが昨今値上がりしているのをご存知でしょうか。ハイ・シーズンに入る昨年秋の10月より平均で15%程度値上がりしていて、最大はリオ・リアルの30%upです。一昨年来の建築ブームの煽りでゴルファーの数が急増しましたが、新設コースは、1-2コースで需給バランスがタイトになっていて、プレイの予約も10―4月のハイ・シーズンでは相対的に難しくなっています。日照時間が短い上、別荘所有者が寒い本国を逃れて冬場に集中するからです。この傾向は今後更に増大するかも知れません。本題のゴルフコースですが…。

Marbellaの東側、N-340の北側沿いに比較的新しいMarbella G.C.と昨年完成したサンタ・クララG.C.があり両方共publicである。サンタ・クララの方が比較的平坦で面白そうであるが、数ホール錯綜したレイアウトが難点。グリーンやコースコンディションは良好。

(1) これらの少し西にリオ・リアルG.C.(Tel: 952765733、18ホール、6057m)がありpublicである。1965年の創設と古く、コースは熟成した落ち着きをもつ。コースの中央をリオ・リアル河が流れているせいか、コースの水はけが良く、10年程前暮れから新年にかけて大雨でコスタの殆どのコースが閉鎖されている時、オープンしていたので名を馳せた。一部を除くと比較的フラットで、格調の高いコース。

(2) Fuengirolaの西10kmの辺りにLa Cala G.C.(Tel: 952669033)がある。これもpublicで18ホールが3コース。丘陵の斜面に造成されているためアップダウンがきつくバギーでのプレイをお勧めする。フェアウエイは広いが、ラフがきつくバンカ ーが多い、グリーンは大きいが砲台であり、難易度のバランスをとっている。眺めも抜群で、ホリデーゴルフには最適。

(3) Mijas G.C.(952476843)は、FuengirolaからCoinに向かう街道沿いにあるが、コスタを代表するpublicコースで、Los Lagos(6367m)とLos Olivos(6009m)の2つの18ホールのコースがありLagos(1967年)の方が古く、広いフェアウエイと8つの池(このためLagosという名前が付いたものである)があり、距離も長くフロリダのリソートコースを思わせる。ゴルフの醍醐味の開放感があり、Lagosのプレイをお勧めする。予約もかなり前から受け付けてくれる。

(4) Torrequebrada G.C.(952442741)はBenalmadenaにあり、1976年の創設。過去にスペイン・オープン他の数々のトーナメントを主催した名門コースで、5806mと距離は長くないが、起伏といいwater/hazardも多く、ドッグレッグのトリッキイなホールも多く、アベレージゴルファーには大変難しく、挑戦的なコースである。地中海の眺望がいい反面、時として風が強く更に難易度を上げている。飽きないコースである。

(5) Parador G.C.(Tel:952381255)は、空港のすぐ側にある。1925年創設でコスタ最古の歴史を誇り、コースの半分はスコットランドのターンベリイ等を参考にしたリンクス・コースで、プロのトーナメントも多く主催した、実績のある有名コースである。距離が6204mと比較的長く、特に12番はパーオンが先ず困難である。しかしフェアウエイはかなり広く、コースレイアウトはオーソドックスで実力差がでるコースかも知れない。ラウンドしてゴルフをやったなあという満足感と疲れを感じるコース。

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